癒やしのフリーランド

ひとこま写真と日常の随感

平成随感


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 今日で平成が終わる。
 昭和63年(1988)9月、昭和天皇の容態が悪化し国民の気持ちが暗く沈んでいたころ、重苦しい霧の中に一閃の光明を与えてくれたのが、鈴木大地選手(現スポーツ庁長官)。ソウルオリンピック100m背泳ぎのバサロ泳法で金メダルを獲得し、日の丸が上がった瞬間だった。そして、その翌年の昭和64年1月7日に昭和天皇崩御されて、平成の時代になったのである。

 あれから、はや30年余。平成の時代を簡単に振り返ってみると、まず思うことは大きな自然災害が多かったことだ。またITが普及したことなどから、大きな時代の転換点になった。グローバル化の影響もあって個人の主張や願望が増幅し、必要がすべての基準になって、かつては見られなかったような悪質な事件も日常的に頻発している。それとともに法律や規則が細分化し強化され、社会が息苦しく窮屈になった。演歌のヒット曲なども滅多に出なくなった。

 しかし一方で、平成の間は日本には戦争がなかった。そして女性の社会進出が進んだ。社会格差は依然として存在するが、差別的な言動は批判されるようになっている。それからノーベル賞受賞者が輩出したり、日本の国際貢献度が評価されるようにもなった。もう一つ二つ挙げると、アスリートの世界的な活躍がめざましい。とくに女子の頑張りが目立っている。アニメや料理など日本の文化や物産も海外に多く進出し、そのせいもあって、外国人観光客が飛躍的に増加している。

 経済には浮き沈みがあったし、いちいち挙げると、平成がこうだと簡単には表現できないだろうが、自分にはこんな印象がある。

 そんな平成も、泣いても笑っても、もうわずかだ。元号が変わったからといって、自分自身は何も変わらないが、お世話になった方には感謝したい。

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