干支の色紙
干支の色紙
子犬といったが、これは成犬であるかもしれない。おそらく、Hさんが以前飼っていた小型のブルドッグの絵なのであろう。たまに家に伺うと、フェンスの中を飛び跳ねて、すこぶる元気のいい犬だった。客人が来たり、散歩の催促をするとき、吠えて困るのだとこぼされていたが、散歩にはよく連れて行かれていた。小型の割に力が強いので引っ張り回されながらも、それなりに、かわいかったのであろう。
ペットは飼い主を温かくしてくれる。しかし、かわいがっていても動物はだいたいにおいて寿命が短いので、短期間で亡くなると、飼い主はやはり辛いだろう。しばらくは気が抜けたようにさびしい日々が続くに違いない。
そのため、絵心のある人がこのような絵を描いて、ペットをいとおしみ、また慰めを得るのはいいことだと思う。何の特技もない私から見れば、そんな技能がある人はうらやましいかぎりでもある。
平成の元号の時には、ほかの候補として「修文」と「正化」があった。「修文」もわるくはないと思ったが、文教政策などという言葉が日常に使用されているし、何よりも頭文字が昭和の「S」と重なるため、不都合だったのかもしれない。
さて、来年はどんな元号に改まるのだろうか。いずれにしても平和な時代であってほしいと願うものである。