癒やしのフリーランド

ひとこま写真と日常の随感

雑 草


  雑 草

 玄関横の空き地の雑草が伸びている
 夏の間は放置しておこうと思ったが
 いかにも「手入れしていませんよ」という感じで立っているので
 仕方がない 引くことにした

 それにしても表は暑そうだ
 午前中の蔭のあるうちにやっておけば楽なのだが
 かかりのわるいエンジンの悲しさか
 わざわざ午後の太陽がまわってから引くはめに


 陽あたりに出ると目が眩みそうだ
 真砂土の地面は
 何度引いても しつこく草が生えてくる
 日蔭から手を伸ばして
 陽のあるほうから順番に引いていく

 それでも午後の日脚は容赦なく攻めてくる
 反射がむんむんと熱して気分がわるい
 下手すると 熱中症になるぞ
 早くむしらねば!! 気が焦る



 夏の太陽と必死の競争で 
 何とか日向(ひなた)の地面を済ませ         
 日蔭の草地に入った
 やれやれ

 腰をかがめて草削りなどを使っていると
 すぐに足も腰も痛んでくる
 いったん傷めると 元へは簡単に戻らないんだから
 コンクリートの犬走りに腰掛けて
 休み休みに作業を続ける


 畳2畳分ほどの土地(つまり一坪)に1時間かかった
 これで多少は 近所にも示しがつくだろうイメージ 1
 高齢者は…と
 思われなくても済みそうだ
 いや べつに
 思われたっていいんだが
 その通りなんだから

 つまり 
 もう どっちだっていい
 この草と同じだよ


(イラストはJustSystems製品につき複写禁止です)