癒やしのフリーランド

ひとこま写真と日常の随感

とんだ節分


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 朝頂いた恵方巻を昼に食べた。巻寿司は切らない方がいいらしいが、とても全部など食べきれるものではない。半分に切って昼と夜に頂いた。恵方巻はいつから流行しだしたのか。20年ぐらい前までは食べた記憶がないし、聞いたこともなかったが…。

 ところが肝心の豆まきをコロッと忘れていた。有名な寺で有名人が豆まきをやっているのは日中にTVで何度も見ていたはずだが、「豆まきか。なるほど」と思っただけで別世界の行事のように感じていたのか、気にも留めなかったのである。

 ところが夜の9時頃になって「エッ、豆まき?」と、停電の電灯がパッと点いたように思い出した。「うちも豆まきしないといけなかったんじゃないか?」「しまった!何時だ!」「9時?…まだ何とか間に合いそうだ」急いで閉じていた窓をまた開けて、戸口と窓から神棚に供えておいた炒り豆を撒く。明日からは、みんな仕事だ。あまり遅くなると迷惑になるだろう。「ふくは~うち、ふくは~うち」手早く、小声で撒いた。外を見ると、夜陰にまだまだ雨が降りやまない。

 明日は立春だ。明日も雨なのか…。コタツに戻り、残った豆を歳の数だけ数えて食べているうち、あまりに多いからか眠くなって、何個食べたか忘れてしまう。30歳か100歳か分からない。「もう、いくつでも同じことだ。いいよ。いいよ」面倒なので全部食べておいた。


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